コラム

第8回 うつりゆくもの(3)~湿度・微風とエクセルギー

暑さ指数

暑さ指数

屋内ジムでトレーニング

屋内ジムでトレーニング

炎天下のランニング

炎天下のランニング

ハンディ扇風機

ハンディ扇風機

6月も半ば過ぎというのに梅雨前線は本州のはるか南に停滞し日中は30度を越える日もあります。幸い湿度は低く助かります。人間の体重の60%は水分ですが、100グラムの発汗はコア体温を1度下げるといわれており発汗は体温調節に欠かせません。肺から吐き出される息は水蒸気をたっぷり含んでいます。これも水分代謝の一助です。汗をかけない犬にとっては主要な蒸散経路です。

ところでいくら汗をかいても湿度が高く、風もなければ汗は蒸散しづらく蒸発熱が奪われないので体温調節がうまくできません。ASCM(アメリカスポーツ医学会)は1975年に暑さ指数(WBGT)を用いた長距離走の指針を公表しました。「暑さ指数が28℃以上の場合は、10マイル以上の長距離走を禁止する」というものです。暑さ指数(WBGT, Wet Bulb Globe Temperature)は、1982年に国際基準になりました。これについて環境庁がホームページで詳しく説明しています。

WBGTとは簡単にいうと屋外の場合、乾球温度(気温)、湿球温度、黒球温度(輻射熱)の3つを1:7:2の比で加重し温度表示したものです。屋内の場合にはこの比は0:7:3となります。生体の熱的恒常性を維持するうえで、湿度、通風、輻射熱の制御が大切だというのはエクセルギーの考え方だと言えます。今年もそろそろ団扇やハンディ扇風機の出番ですね。